>> ●「満月&絵本メイキングの日々」

不吉な正月

(1月6日)
 あけましておめでとう! と、とっても明るく挨拶する予定が、そこはかとなく落ち込んでしまう。正月は誕生日なのだ・・・歳を取ることが嬉しいという歳ではないが、昨年に比べるといろいろ諦めた。いろいろ諦めた結果『満月』があるんだから焦ってもしょうがないか・・・。
 久しぶりに兄と妹が揃ったら、2人とも離婚している(^_^;)。兄は長年の別居生活に区切りをつけた形で、妹の方は唐突・・・と思ったら、長いセックスレスに終止符を打ったらしい。
 「人生、けじめが肝心よ」といいながら、妙に淋しいのである。こういう時こそセックス! とはいかないのかな? 
 妹は「恋愛の仕方を忘れた」といっている。この台詞、最近よく聞く。離婚したての女性は、こんなこを思うらしい・・・わたしは離婚したことさうえ、もう忘れてしまったが・・・。

 初詣も正月休みもないままアンケートの集計のための徹夜がつづく、こんなにたくさん質問を考える必要があったかしら? エクセルやファイルメーカーの使い方を忘れていて、それでまた苦労する。なんですぐ忘れちゃうんだろう? おまけに風邪も悪化し、生理になって貧血も起きる。まったく・・・。

 入校はしたものの色校でまだ直す・・・記録的な直し。完全入校がわたしをルーズにするのか、この時間で作ろうとしたことが無謀なのか・・・編集長とデザイナーの驚異的な集中力から繰り出される質問から、すべてがいい方へ収まる・・・そうそう、実はわたしもそこが嫌いだったんだ。ありがたいことにこの感性が一致していた。スタッフにとても恵まれた仕事だと思う。それにしても、どうしてこんなにバタバタな仕事なのか・・・はあ、う〜。
 
 初夢はみる暇がなかったけれど、今年最初に覚えている夢は、占い師の老婆に自分の将来を聞く夢だった。「わたしはこれからどんな人と出会うの?」でも、老婆は淋しそうに首を振る。心臓がバクバクし始める。どうして? 生きていれば毎日誰かに出会うのに、どうして誰にも出会わないの? 「わたし、死んじゃうの?」老婆は黙っている。「どうして、どうしてわたし、死んじゃうの?」と聞いたら、老婆はおもむろにわたしの背中に触れる。「あなたは、こことここが痛い」そして、ため息をつきながら首を横に振った。
 なんでまた、こんなに絶望的な夢を見るのか・・・起きて冷静に考えると、肩は凝っているけど、別に背中なんて痛くも痒くもないじゃないか、チキショウ! 夢なんてあてにならない。それに、夢の中でなら、わたしは年中、死んでいる。でも、ぜんぜん死なない。一回ぐらい死んでみたら、人生観変わるかしら?
 しかし、まったく不吉な歳のはじまりだあ。

(1月25)
 入校したら、あっという間に『フラワー』が出来上がり、打ち上げをした。イラストの星さんは「娘が風邪をひいているから2時間だけ・・・」といっていたけれど、結局午前2時までつきあった。お互い風邪を引いているにもかかわらず元気な星さんと盛り上がる「わたしたちはスケベじゃないよ。スケベじゃないからこの仕事ができるんだもんね〜」。
 どうしても、わたしはこの人といると元気になってしまう。たぶん、本音を語る人だからだろう。娘の母であり、妻であり、プロのイラストレーターでありという顔を器用に使い分けながらも人や社会をきちんと見つめている・・・自分ではもう忘れている世の中の歪みや、家庭人の窮屈さを思い出して、『もっともっと、世の中び価値観変えてやりたい』みたいな闘志が剥き出しになる。楽しいけど、わたしたち、ちょっと変・・・(^_^;)。


 

 Produced by 満月