>> ●「満月&絵本メイキングの日々」
利己の遺伝子

2005年10月26日
 利己的遺伝子に関する文献を漁り読みながら、ある友人の恋愛を思い起こす。
 わたしの周りでは二度も三度も結婚する人が多いのだが、60近いこの人も前に会ったときには、三人の子供を持つ既婚者でありながら、何回目かの恋に夢中だったからだ。
 人生最後の恋(本当に最後かどうかわからないが…)の相手は、心を病んだ若い女性…心を病んでるってところがこの人の琴線に触れたらしい。
  賢くてタフな、子供を育てるには好都合な奥さんにはすでに子供が三人いる。この状況で選んだ恋は、遺伝子を残すことより、ミーム(意伝子)を残すことだったのでは? などと想像したのだ。

 ミームとは、イギリスの動物行動学者リチャード・ドーキンス(RichardDawkins)が、著書「利己的な遺伝子」の中で提唱した「人同士のコミュニケーションにより伝達される文化・文明の遺伝子」のミームから名づけられたもので、「模倣する」という意味のギリシア語(mimeme)をベースに「記憶する(memory)」などを引っかけて作られた造語。遺伝による情報伝達の単位を『遺伝子(ジーン:gene)』と呼ぶのに対し、文化的伝達の単位を『ミーム(meme)』と呼ぶ。
 人同士が会話したり掲示板やチャットで情報のやり取りするところでは、お互いのミームの複製伝達が行われていることになる。こうして日記を書くのも、本を書くのもミームの伝達…。

 ならばどうしてもっと効率よく優秀な相手を探して会社をやらせようとはせず(彼は彼女に会社をやらせようとしていたのだが)、どう考えても頭の悪そうな彼女に会社をやらせようとしていたのか? わたしはそういう彼の異常さに、なにか、ある種の微笑ましささえ覚えていた。
 「育てたいんだ」といって喜んでいた彼には、彼女に対してしか注げない独自なミームの存在を感じたからなのだろう。この恋愛は生殖を求める恋愛ではなく、彼の表現なのだと思う。
 そこにはよりよい子孫を残すために、より優性な異性と結びつこうとする恋愛とは違う、彼がミームを伝えてアイデンティティが満足するための恋愛がありそうなのだ。もっともどんな場合の恋愛にもセックスにもアイデンティティはつきものだし、ミームは伝達されるのだが…。
 遺伝的に優性な若い美男美女ばかりが恋愛するわけじゃないってところがいいね(^ ^)。
 女の場合はどうだろう? 
 わたしは好奇心が旺盛で、話したいとか文化を共有したいとかいう欲望でばかりで異性とつきあってきたので、もっぱらミーム最優先の恋愛をしてきたのかもしれないと、認識をあらためた。わたしは会話がセックス! 子供を産ませてくれそうな、まともな男性とは何を話していいやらわからないので、子供がいないのは必然なんだなあ、などと納得してしまった。

2005年10月27日

 12キロ歩く、埼玉へ下らず、Y字の支流を登る。
Y字の右が黒目川、左が落合川。

 落合川は広い公園があったり、黒目川とも埼玉ともまた違った雰囲気。
落合川の終点には氷川神社があり、おみくじを引く。
末吉…友人のNさんには、「大吉が出るまで引くのじゃ」といわれたことがあるけれど、末吉で充分。

  はじめは物事が
  思うようにならないが
  時到って恵があり
  やがて後には
   神仏の御加護を得て
  おゝいに幸せの道を
    歩むことゝなる

○受験 先を見通し今は励むべし

受験はしないんだけど、耳の痛い話…知り合いの作家さんが自分のことを万年受験生っていってたっけなあ…。

 氷川神社で缶コーヒーを飲んでくつろいでいたら、暗くなったので帰りは走る。自宅は目黒川の終点にあるのでショートカットしようと思ったけれど、トラックがたくさん通る道なので諦めてY地点まで戻り、結果的に周回コースを一周する。約12キロ。

それでも、微塵も痩せた気がしなのは何故?







2005年10月30日
 JAZZ Night
 友人に誘われ、JAZZの生演奏を聴きに行く。
 調布からテクテク歩くこと10分、地下の店に潜ると、ウッディなフロアーには船を思わせるような大きな穴が…ステージというとフラットかちょっと高くなっているのを想像するけれど、ここは1メートルは潜ったところで演奏する様子。

 歌好きの友人の友人が出演するというので、5.6人のセッションを想像していたら、とんでもない。総勢二十数名の立派な管弦楽団だった。結成25年の楽団には若い才能が集まり、半分くらいはプロデビューを果たしていくことでも有名な楽団らしい。楽団の名前を覚えてこなかったのが残念。
 まずはスプモーニを舐める…勢いがついたら止められないんだもん。やっぱり生はいいなあ…。したたかな音に聴き惚れながら、スプモーニが進む…(結局飲むんじゃん!)

 友人の友人が歌を2曲披露、花束を投げる(この役はビビッた。上手いところに落ちてくれて良かった)。
素晴らしい演奏を聴く贅沢な時間、ちょっと上等な大人になったような気がする夜…。


2005年10月30日
 決意が固まる。甘い夢を見るのは辞めよう。わたしは、オヤジになる(笑)。
若い頃、オヤジギャルという言葉が流行り、友人達はわたしを指さして喜んだ。
 その後、いろいろ反省もあり、いい男ができたりなんかして女らしく生きようとする度に、なぜかとてつもない失敗を招いた。振り返ると、やっぱり似合わない! たぶん、自分のプログラムに逆らってはいけないのだろう。
 どうせなら、もっとハンサムなladyになりたいと思うこの頃である。


2005年11月01日
  天高く
徹夜明けにもめげず、8キロ歩く。
今日は空が美しい。


2005年11月03日
 眠いし、へたれなので6キロにする。
 季節はずれの向日葵が、まだ頑張っている。
 今日も空は高く、農家の庭先にはみかん。


 白鳥と思っていたものは鷺だったみたい。泳がずに長い足で歩く…そして長い嘴でガツンと野鯉を一撃! ザザッと一斉に鯉が逃げて波紋を立て、必死の攻防を繰り返す…どちらも生きていくのは大変なのね。
 秋だというのに、草花には蝶が舞う。






 

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