>> ●「満月のセックス履歴」

その1. 性の芽生え

 わたしが育ったところは、まだ地域で子供の面倒を見る習慣があったので、近所のお兄さんやお姉さんに遊んで貰う習慣がありました。その延長線上で小学校の後半から、毎週日曜日小学校でアルバイトしている大学生のお兄さんのところに遊びにいっていました。中学校に入るとみんなは行かなくなったけれど、わたしは日曜日に家にいるのが好きじゃなかったので一人で行って、読んだ本の話や学校での出来事を話してました。その頃、哲学や心理学に興味を持って難しい本ばかり読んでいて、お兄さんは話し相手に最適だったんです。

 一年位たつと、彼の笑顔が眩しくなって、話の途中でドキドキしたりして……たぶん、それが性の芽生えでしょう。同級生の男の子に手が触れても何も感じないのに、缶ジュースを受け取ろうとした手がわずかに彼の指に触れただけで、全身真っ赤になって心臓が飛び出しそうになってました。

 「君はいつ見ても魅力的だ」とか行ってくれたけどカチンコチンになるばかりで、とても嬉しそうな態度はできませんでした。姿形は早熟で喋ることも今とあまり変わらないけれど、中身は14歳。それにうちの両親は仲が悪かったので、男性に対してどうやって接するべきかのいいお手本もないんです。
 「部活が忙しい」といいわけをして……他に言い方もあるのにね。結局、日曜日は部活の試合が多くなったりして時間は過ぎ、久しぶりに会ったら長かった髪を切っていた(そういう時代なんですよ)。「就職するんだ」といって照れ笑いして、それが彼に会った最後です。「どうして来なかったの?」と聞かれたけれど髪を切った姿にビックリして、ただポカンとしてたことしか覚えていません。

 あれから30年近くも月日が流れ、たぶん10人前後の男の人を好きになって、赤くなったり青くなったりして過ごしてきました。少しは男女のこともわかりかけ……でも、本質はあのまんま、三つ子の魂100までみたいな感じで、いざという時に限って、ポカンとしています。たぶん、子供の頃の自分を引き出すような相手が好きなんでしょう。一生懸命、表現しているつもりだけど、気持ちなんて伝わらないと意味ないんだよねえ、あんまり成長したとも思えないなあ。

その1. 性の芽生え
その2. 恋愛とセックスへの憧れと幻滅
その3. ファーストキス(準備中)
その4. 初体験(準備中)
その5 堕胎(準備中)
その6. 不倫(準備中)
その7. 恋愛(準備中)
その8. 結婚(準備中)
その9. 不倫(準備中)
その10. セクハラ(準備中)
その11. 不良時代(準備中)
その12. デモクラシー(準備中)


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